高齢者ケアの心強い味方

ケアマネは中立の立場が重要

ケアマネは正式名称を「介護支援専門員」と言い、2000年に介護保険制度が導入された際に誕生した資格を要する職種です。高齢化が進む現在の日本において介護業界では、ケアマネの仕事が重要性を増しているため、ニーズも高くなっています。

そんなケアマネの仕事内容は、介護認定を受けた要介護者やその家族からの要請に応じて、介護保険内で適切な介護サービスが受けられるようにケアプランを作成したり、さらに関係機関との連絡や調整を行うなど、介護利用者と提供者を結び付ける橋渡し的な役割を担います。そのため、重要性の高い仕事内容である一方、厄介な問題も起こりやすく、業務を遂行するにあたっては、注意が必要になります。

たとえば、よくある問題として、要介護者と介護施設の両方からの要望を上手くマッチングできないといったことが挙げられます。このようなケースは度々起こりますが、対処の仕方はその都度変わるので、経験を積むしかありません。ただし、ケアマネは常に中立の立場でいなければならないので、心情的にどちらか一方に対して肩入れをすることは避けましょう。

なぜなら、要介護者と介護施設とを公平にみていかなければ、トラブルはさらに深刻化するからです。ときには、どちらか一方の主張に気持ちが傾くこともあるかもしれませんが、そんなときは感情的にならずに、客観的な視点を持ちましょう。そういった点を守って真摯な姿勢で業務に臨めば、ある程度の問題は比較的スムーズに解決できると思います。